Raspberry Pi のセットアップ時に準備しておくべきもの(1)
前提
この話の前提にあるのは、基本的に手許にあるのは Windows PC だけで、 Linux が動くマシンをほかに用意しているとかそういうことはない、というところにあります。
セットアップ時に必要になるもの・あると便利なもの
- SSH クライアント
Windows PC の上で動作する SSH クライアントであれば基本的になんでもいいです。
- Raspbian のディスクイメージ
Raspbian のディスクイメージは、ダウンロードにかなり時間がかかります。Raspberry Pi を注文したり買いに行く前にダウンロードしておいたほうがいいです。最低でも 1~2 時間くらいは見ておいたほうがいいでしょう。(イメージファイルは zip で圧縮されていますがそれでも 1GB 弱あります。それで 1Mbps 出るか出ないか程度の速度。)
- SD カードリーダー(または microSD カードリーダー)
PC に内蔵されている場合はそれでいいですが、ない場合は用意しておいてください。
- SD カード フォーマッター
SD/SDHC/SDXC用 SDフォーマッター4.0 - SD Association
なくてもいいですが、場合によっては必要になることがあります。あらかじめダウンロードしておいてください。(これもダウンロードに意外に時間が掛かります。)
特に、一度 Raspberry Pi で使った SD カードを他の用途に用いる際、このフォーマッターで初期化する必要があります。(SD カードに複数のパーティションを切った場合、たとえば Windows は先頭パーティションしか認識できない仕様のため)
- Win32 Disk Imager
Win32 Disk Imager プロジェクト日本語トップページ - SourceForge.JP
Raspbian のイメージファイルを SD カードに書き込む際に使います。ダウンロードしたイメージファイルをそのまま SD カードに書き込んでも、 Raspberry Pi は起動してくれません。Win32 Disk Imager で書き込んでください。
- 電源とケース
Raspberry Pi には電源も電源ケーブルも付属してこないので、自分で用意しましょう。あとケースも特に付属しません。ケース使わず剥き身で使う人もいますが、最低でも足(スペーサー)は付けておいたほうがいいと思います…(Type B と Type B+ で基板形状が全然違うので、ケースもそれぞれ異なる点に留意してください)
Raspberry Pi は、 MicroUSB 端子から電源を供給します(MicroUSB 端子自体は電源専用)。最低でも 5V/700mA を安定して供給できる必要があります。個人的には 5V/1A 以上を推奨。
一番手っ取り早いのは、近くのドコモショップか au ショップへ行って「共通ACアダプタ04ください」と店頭で頼むことです。基本的に在庫はあるはずですし、1600円くらいで買えます。下手に安物買うより、これ買った方がいいです。ド安定。(共通ACアダプタ05でもいいですが、あえてこれを買うメリットは特にないです)
安物を買うと、特にケーブルが安物の場合 5W 程度で電圧降下を起こして Raspberry Pi が fault することがあるので注意してください。100均の USB ケーブルとかほんとやめたほうがいいです。大丈夫なやつも結構あるんですが、ハズレかどうかは見た目ではわからないものなので…
- Ethernet ケーブル
Category 5 以上のものなら基本的には何でもいいです。
用意しておくものはそれくらいですかね…
お好みで
- 電動ドライバー・ドリル
たとえばこんなやつ。
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ケースを加工する場合にハンドドリル(手回し)だと正直かなりつらいんで、この手の小型の電動ドライバー・電動ドリルがあるとすごく楽です。ピンバイスとヤスリでひたすら穴を開けていくという手もありますし出来ますが、かなり辛いんでお勧めしません…
なんでこんなことを書いているかというと、Raspberry Pi の放熱対策というものを今後考えるためです。CPU も Ethernet/USB コントローラも結構な熱を持つので。